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シンポジウム「地域で防ごう!消費者被害in熊本」 ≪悪徳商法お断り!≫を開催しました。

シンポジウム「地域で防ごう!消費者被害in熊本」

≪悪徳商法お断り!≫を開催しました。

  平成30年2月17日(土)に、尚絅大学1号館大ホールを会場にシンポジウム「地域で防ごう!消費者被害in熊本」≪悪徳商法お断り!≫を開催しました。

 これは、高齢者や障がい者等、いわゆる社会的弱者の消費者被害が増加するなかで、消費者被害の未然防止、拡大防止のために、私たちができることを考えようと、熊本県弁護士会・日本弁護士会連合会と適格消費者団体NPO法人消費者支援ネットくまもとの共催で実施したもので130人の参加がありました。

 基調講演は、「被害防止のための方策や今後の取組課題」と題し、大阪弁護士会の国府泰道弁護士にお話しいただきました。

 講演では、訪問勧誘・電話勧誘と高齢者の消費者トIMG_2194.JPGのサムネイル画像 ラブルの現状についてデータを示し、その要因、当該消費者取引の問題点、認知症等の高齢者の契約の問題等の説明があり、重層的な取組により消費者被害を防止しようと呼びかけました。その取組例として、被害防止ネットワークの全国の好事例、訪問勧誘・電話勧誘取引に関する法的規制(条例を含む)、迷惑電話対策装置等を活用した電話勧誘対策、訪問販売お断りステッカーを活用した訪問販売対策、金融機関の振り込み制限の取組、見守り協定等企業における高齢者被害防止の取組、海外の取組等の具体例が示されました。

 続いて、個人や団体から、被害者体験及び取組の報告がありました。

まず、①S.Yさんから、「(高齢の)姉のCO2排出権取引による被害について」として、判断能力の低下した高齢者を狙った取引の顛末が報告されました。

②(社福)熊本市手をつなぐ育成会から、「知的障がいのある方の消費者被害」報告。

③熊本県警察本部から「『つなぎ融資』名下の預り金事件の検挙について」。

④阿蘇市生活相談センターから「悪徳商法事例と被害防止の方法・取組について」。

⑤NPO法人消費者支援ネットくまもとから「消費者支援ネットが行っている差止め訴訟の状況について」。

⑥(一社)よか隊ネット熊本から「益城町地域支え合いセンター(みなし仮設)の活動について」

⑦グリーンコープ生活再生相談室から「地震・被災から『もとの生活へ』の一歩を」。

⑧(特活)熊本消費者協会から「高齢者の消費者トラブルと消費生活地域見守り」。

それぞれの団体から、地域における日頃からの見守り活動、消費者トラブル未然防止活動を丁寧に報告いただきました。

 参加者から、「とてもためになり参加してよかった」「皆で協力して被害をなくしていこう」という声が聞かれ、超高齢社会の進展に伴う高齢者や障がい者等いわゆる社会的弱者の消費者被害の増加に対応し、地域の見守りネットワークによる消費者被害の未然防止、拡大防止の必要性の確認と、これからの活動の士気高揚につながるシンポジウムとなりました。

2018-03-10

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